2017.9.8
この小説の中では、ピアノのコンテスタント(コンクール出場者)の、様々な苦しみやトラウマ、悩み、が描いてあります。
私も学生時代は同じような重い気持ちをたくさん抱えていたので、読み進めていくとあまりにリアルで、辛くなることがあります。
何せ未だにわたしは、心の深くにピアノに対する恐怖?のようなものが残っているようでして、、
よく夢に見ること。
それは母校の音大のレッスン室。
「まだ、試験曲の譜読みを始めてない!」
「暗譜ができてない!」
「レッスンで教授に聴いていただけるようなカタチになっていない!」
どうしよう、どうしよう、、、、
そんな焦った気持ちでハッと目が覚めます。
音大を卒業して、もう何年も経っているのに、未だに自分の中にあるこの恐怖にも似た感情。。
ピアノのことが、自分の血液や骨の髄まで深く根付いていることに改めて驚きます。
ピアノは、そんな風に人生に根深く影響を与えることがあります。
他の芸事やスポーツも同じだと思います。
そのような思いや、不断の努力があるからこそ、観る人、聴く人の心を打つことができるのでしょう。
私は、生徒さんにはまず、弾いている曲をある程度自由に操れるようご指導します。
そして、なるべく様々な恐怖(私ほどみなさんは恐怖に感じないでくださいね)を私が取り払います、笑
そして、次に、生徒さん自身の感情や、人生観、、いろいろなことをピアノの音に託せますように。
この部分は私はもう不要かも知れません。
なぜなら、生徒さんの弾く曲には、生徒さん自身の世界観がもう宿っているから。
同じ曲を演奏しても、弾く人によって全てが違います。そこが素敵なところ。
だから、私は自分の世界を決して皆様に押し付けたくないんです。
人それぞれに、人生があるように、同じ音楽にもそれぞれの世界があります。
そちらを引き出すところまでが、わたしの役目。
さあ!みなさま、お一人お一人の持つ世界を表現してくださいね!
ピアノ&リトミック スクール YAMADA
0コメント