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カシオさんの”CASIO Music Tapestry”を体験してきました!

『絵が出るストリートピアノ』

昭和記念公園 花みどり文化センターにて
2020.11.9~11.29


こちらの2019 夏のブログにおいてご紹介させていただいた、夏休みの子供向けイベント、「樫尾敏雄記念館 ミュージックタペストリー」のあと、大人も参加できるイベントに、ついに私もお伺いしました!


<弾いてみた曲>

①ラ・カンパネラ (リスト)

激しく終わる曲ですが、全体的に切ない雰囲気があるからでしょうか。ブルー系紫色のタペストリーになりました。想像通りの彩りになりました。曲が長いので複雑な絵になったと思います。

②『革命のエチュード』(ショパン)

情熱的な悲壮感あふれる曲だからでしょうか。予想通りの真っ赤になりました!

(私が激しく弾き過ぎたからでしょうか、、、笑)

③『ノクターン』作品9-2 (ショパン)

上記の曲から一変。穏やかなロマンティックな曲想が、若葉のような優しいグリーンになりました。一気に色調が明るく、軽やかになりました。この色は想像していませんでしたので、新鮮でした!

④『悲愴』(ベートーベン) 冒頭のみ

さわりのみ 数小節ですと、始まりはこんな感じなのですね!絵が生まれるプロセスがわかりました!

⑤『夜に駆ける』(YOASOBI)

メロディーと簡単なコードだけで演奏しましたが、意外と華やかな絵になりました!メロディーとコードの変化が早いからでしょうか。素敵です!

⑥鬼滅の刃『紅蓮華』冒頭のみ

なぜか、『紅蓮華』が私の中で、『夜に駆ける』とごちゃごちゃになり、混乱してしまい弾けませんでした、、失敗例です。

⑦『トルコ行進曲』(モーツァルト)

アップテンポな曲ですし、勢いもあります。モーツァルトはあまり悲壮感がないのですが、やはり、イ短調という調性からか、少しダークな色合いになりました。

⑧『ピアノソナタ』K No.545ハ長調 (モーツァルト)

モーツァルトらしい、明るくキラキラとした曲です。規則的に現れるパッセージにより、中心部の花のような線が出たそうです。

パッセージ(音の連なり、形式のパターンのこと)が規則的に演奏されるとこのような線画ができることは、非常に興味深いと思いました!

⑨『エステ荘の噴水』(リスト)

 こちらの曲は、水がテーマですから、やはりこの色に落ちついたようです。

8分ある曲を演奏しながら画面をみていましたが、和音が次々目まぐるしく変わっていく曲調に合わせ、暖色、寒色とかわっていき、変化に富んでいました!リアルタイムで見れたので、とても感動しました。やはり、ハーモニーやパッセージ、テンポ感、リズムによく反応することがわかりました。本当に美しかったです。

今回、ミュージックタペストリーを体験させていただき、とても興味を持ちました。もっともっといろいろな曲を演奏してみたいと思いました。次回はもっと豊富なジャンルで。

『音』という、目に見えないものが可視化できることが本当に素晴らしいと感動しました。

音楽とは、あくまでもイメージの世界のものですが、こうして絵にできるということは、ピアノを指導する上でも有効だと思いました。

特に、幼いお子さんに、長調、短調、コードの変化、等のニュアンスを伝えられる点が非常に頼りになると思いました。

言葉で伝えるだけでは、なんとなく大人の感性や音楽理論をお子さんにただ教え込むことになってしまうので、イメージだけを伝え、そこから一人一人のお子さんに、個々に、自由にイメージを拡げてもらえたらいいなと思いました。

この度は、本当に素晴らしい体験をさせていただけましたことを、CASIOの奥田様、他の社員の皆さまには心から感謝申し上げます。

みなさまにもこの感動をぜひ体験していただけたらと思います!

もっともっとこのようなイベントをたくさん企画していただけたらと願っています。よろしくお願い申し上げます。

ピアノの正しい音色を保つために

最近は電子ピアノをお持ちの方が多くなりました。電子ピアノの良さは、音が狂わないこと。


こちらの教室のピアノは、もちろんグランドピアノですが、正しいピッチの音をキープすることに最新の注意を払っています。

なぜなら、ピアノは、木と金属でできているので、梅雨の時期は木が水分を含み鍵盤は重くなり、金属であるピアノ弦は

温度変化により伸び縮みをするので音が狂ってしまうのです。


急な温度変化、多湿、極端な乾燥はピアノにはご法度。レッスン室の温湿計を常にチェックして管理しています。

特に、梅雨時、夏は一日中エアコンはつけっぱなしにしています。


生徒さんに、ベストな状態のグランドピアノを弾いていただきたい。調律もまめにしております。

通常レッスンがはじまり無事三週間が過ぎました。

コロナ対策にも、皆様にしっかりとご協力いただきいつもありがとうございます。

通常レッスンが始まり、毎週ごとに、生徒の皆さまお一人お一人のご成長を目の前で感じることができ、感動の日々です。

例えば、

①3ヶ月お会いしなかったリトミックの生徒さんが、しっかりした足取りで歩いたり、ジャンプしたり、音楽に合わせて自ら体を揺らしたり、発する言葉が増えたり、、まるで私ももう一度子育てをしているようで本当に感激しております。

②3歳になられた生徒さんが、初めて小さな指で、『ド、レ、ミ、ファ、ソ』とゆっくり触れたこと。ピアノ講師として最高に嬉しい瞬間です!

③こちらの教室で、新一年生がたくさんいらっしゃいます。

コロナの影響により入学式は六月でした。新生活に慣れることが遅くなってしまいました。学校の学習、ピアノの練習、他の習い事。お子様たちも大変だと思います。でもお子さんたちのパワーはすごいです!元気いっぱいに通ってきてくれます。

④少し上の生徒さんは、音楽に対する深みが出てきました。音に対する感受性がすごく良くなりました!!感動です!


お子様の成長するパワーは本当に凄いです!いつもたくさんパワーをいただいております。私も皆さんに負けないように、日々精進してまいります!

まだまだ、コロナに対しては完璧にブロックして参りましょう!

コロナに負けずファイトです!!

オンラインレッスンを定番化します!(選択自由)

緊急事態宣言解除により、教室でのレッスンを6/1より再開致しました!

オンラインレッスンにより、お子様のピアノへのモチベーションが保たれ、みなさまにご好評いただきました。

オンラインレッスンをそのまま、スマホで録音や録画をし、ご自宅でのレッスンに活かす事もできます。

 また、お仕事をされているお母様や、悪天候時に教室にいらっしゃるのが大変な時など、オンラインレッスンは便利。

なので、継続して欲しいとの声をたくさんいただきましたので、随時お選びいただけるようにいたしました。

是非ご活用ください!

発表会延期は生徒さんも残念に思われてますが、これはある意味良い学びのチャンスです!!


一つの曲を長く弾き込むことは、実は深い音楽性を身につけるチャンスなのです。楽譜に書ききれないことを読み、研究することで、テクニックも音楽性も実力を高めることができるのです。

今回の新型コロナ禍は、辛いことしか生みださないですが、逆手にとって『今だからこそできること』

『今しかできないこと』は何かを考え、ポジティブに発想を転換して、日々頑張ってまいりましょう!

 とはいえ、小さなお子様は飽きてしまうこともありますので、その点につきましてはお任せ下さい。

最大限に工夫しております!

発表会延期について   

2020.5.10の発表会は、新型コロナウイルス感染拡大により、延期致します。

まだ新たな日にちは調整中です。決まり次第、ホームページにアップさせていただきます。


ピアノレッスン再開しました


 新型コロナウイルス感染拡大により、2/29~3/15までレッスンをお休みにしていました。

3/16よりレッスンを再開しました。久しぶりにみなさんの元気な顔が見られて、心から嬉しく胸がいっぱいになりました。。


換気、マスク、加湿器、消毒。。。出来る限りの対策をしてのレッスンを行いました。

2週間ぶりのレッスン。。みなさんがどれだけ練習ができているか、とても心配でした。

ところが!!

 みなさん、ものすごく頑張って練習できていました。親御さんに伺うと、外出を控える中で、

改めてピアノの楽しさに目覚め、たくさん練習していたとのこと。


音楽には、目に見えないパワーがあると感じられてとても嬉しくなりました。

日々の生活の中で、嬉しいことも、悲しいこともあります。特に、今回の新型コロナウイルス感染拡大で

気持ちも沈みがちです。

 こんな時も、ピアノはいつもそばにいてくれます。

まだまだ不安な日々が続いていますが、何とか楽しみや夢中になれることを見つけて前向きに過ごしていきましょう!!




第三回 ピアノ発表会 開催決定!

来る 2020年5月10日(日)13:00 より、成城ホールにて第3回ピアノ発表会を行います。

今回は、クラッシックのみならず、ディズニー、アニメ、学校で習った大好きな歌など。

ジャンルも盛りだくさん。今回はプログラムもジャンルに分けますので、どうぞお楽しみに!

 みなさま、小さなピアニストたちの演奏を聴きにいらしてください!

 

樫尾俊雄発明記念館 夏休み特別展示 

Music Tapestry 「音から絵」

演奏にふさわしいアートを生成します



こちらのイベントに、生徒さんが参加されました!


音楽と絵は非常に近い存在。どちらも情景や心理を表現するには最高の表現法です。

それをお子さん達にわかりやすく感じてもらえたらと思い、カシオさんの企画は素晴らしいと思いました!

こちらのイベントに私が興味を持って、生徒さんにお勧めしました。

私も参加したかったのですが、対象が小学生でしたので。。。お子さん達にお伝えしたところ、とても興味を持ってくれました!


楽器を演奏するには、まず楽譜を正しく読み弾くこと。

それから、自分なりの世界観を想像し、音に表現すること。

これは非常に抽象的で、レッスンで伝えるのも、とても難しいです。

でも、それこそがピアノ講師としての醍醐味だと、私は感じています。

日々、様々な角度から研究しています。お子さん達の目線に立って。


その第一歩として、まずはイメージにより、実際の画像で見てもらえたら分かりやすいと思いました。こちらのイベントで、お子さん達自身の演奏がその場で可視化できることの楽しさは、今後の演奏表現への良いきっかけになると思います。

カシオさんの技術で、それが実現できたことに、心から感激しました!

皆さんの作品を紹介します!

上記の演奏は、比較的短い演奏でしたので、シンプルな画像に仕上がったのだと思われます。

わかりやすい絵で素敵です。

こちらの演奏は、長い曲なので、ご褒美と言われる、赤いリボンが出ました!!

郷愁を感じるメロデイーらしい、優しい絵に仕上がっていますね。



こちらの曲は、インディアンのイメージにぴったりな、情熱的な赤の絵になりました!曲調で色が変わるのは興味深いですね。

こちらの絵は、ビリーブという曲らしく、爽やかで優しい絵に仕上がり、曲も長かったので、赤いリボンが出ました!素敵です。

こちらは、ゴジラの力強さ、青い模様は大きな音を立てて歩く音を表わしているのでしょうか。足音が聞こえてくる感じがします。

音楽表現とは、抽象的ではありますが、心を温めたり、喜びや悲しみに寄り添う魔法のような力があります。

聴くだけでもとても楽しいですが、どう表現したら聴く人の心に想いが届くか。

それを考え練習することの楽しみを、生徒さんお一人お一人に教えることが、私の喜びです。

音楽には、人間の心にいつも寄り添ってくれます。私もそれを実感しています。

これは一生の財産。

一人でも多くの方に伝えたい。

この気持ちをいつも大切にしてレッスンをしています。


この度は、このような企画をしてくださった、樫尾俊雄発明記念館様に、心よりお礼申し上げます。

また、問い合わせに応じてくださいました、小林様、奥田様、心より感謝申し上げます。

どうもありがとうございました。

次回の企画も楽しみにしております。

4/20 発表会大成功!

大盛況のうちに、発表会が終わりました。

出演された皆様、応援してくださった皆様、聴きに来てくださった皆様、本当にどうもありがとうございました。

出演された生徒さん達は、演奏前は緊張されていて、私も息を飲んで演奏を見守っておりました。

しかし、演奏を終えると、、、


みなさん、

「また出たい!楽しかった!」

「先生、今度は発表会いつ?! 」

「次は何を弾こうかな!」


こんな感想が飛び出し、びっくりしました!

このような感想をいただき、ピアノ講師をしていてよかった、と心から嬉しくなりました。

これからも、音楽を奏でる楽しみ、聴く楽しみを皆さんに教えられるよう頑張ります!


発表会では、私もたくさん花束をいただきました。

花束には、お名前の記入がなく、改めてお礼をご本人直接、お伝えできませんでした。

改めまして、この場を借りてお礼を申し上げます。どうもありがとうございました!


次回は是非お名前を添えて下さいね。

ありがとうございました!


私の趣味の一つに、ガーデニングがあります。

とにかくお花が大好き。

限りある命のみずみずしい美しさ。

大切に水切りして、飾らせていただきました。

日々の変化がまた美しいです。

一番下から上に向かって、お花の移り変わりの姿をアップしました。

2018.04.07

2019.4.20 土曜日18:30より、成城ホールにて第2回ピアノ発表会を開催します!

これからピアノを習ってみようかな? 発表会はどんな感じかな? などなど!!

ご興味のある方はお気軽にお越しください。


去る 2018.9.5 中野サンプラザホールにて、

演歌歌手 石原詢子さんのデビュー30周年リサイタルが行われました。

リサイタルに関しては、

毎週日曜日 8:30〜8:57 文化放送のラジオ番組

「しあわせ演歌 石原詢子です」にて、

9/23 日曜日 朝8:30〜

9/30 日曜日 朝8:30〜

の回で取り上げられる予定です。どうぞ皆様お聴きください!!

リサイタルでは、サプライズ企画として、石原詢子さんがピアノ弾き語りをされまして、およそ10ヶ月のピアノレッスンを私が担当致しました。

当日は大成功!ピアノ初心者とは思えない素晴らしい演奏でした。その日々を振り返りたいと思います。



【演歌歌手 石原詢子さんとの出会い】

2017.10.17。

初めてお会いした、ある秋の日。

シックな黒のパンツスーツでいらっしゃいました。

目力のすごくある、エレガントな方だなあと思いました。

初めて見せていただいた楽譜は、

「逢いたい、今すぐあなたに」という歌のピアノ弾き語りの楽譜でした。

ピアノは初心者とのことで、石原詢子さんはとても不安に思ってらっしゃいました。でも、私は多くの大人の方の初心者をレッスンしてきましたので、ある程度の自信はありました。

なので、その時かたく決心しました。

「必ず、成功させてみせる!」と。


【日々の研究のスタート】

石原詢子さんに、「逢いたい、今すぐあなたに」のレッスンをお任せいただいた日に、CDをいただきました。こちらには石原詢子さんの歌と、カラオケバージョンが入っていました。

いわゆる、着物を着て歌う演歌というより、しっとりとしたバラードで、メロウな女心の切なさを歌った、本当に素晴らしい曲でした!!

クラシックに例えたら、まさにショパンあたりでしょうか。甘く切なく、、、私はこの曲が大好きになりました。

私は国立音大ピアノ科でクラシックを専門に学んできましたが、ジャンルはクラシックばかりでなく、洋楽、JPOP、JAZZ、、、様々な音楽を聴きます。youtubeや、radikoで様々な音楽に常に触れています。

でも、演歌だけは紅白歌合戦の時くらいしか聴かなかったので、まずはこの曲の世界観をしっかり身体に染み込ませようと思いました。

車にCDを入れて、ほぼ毎日の車の運転のたびに聴きました。

歌の歌詞、呼吸、コード進行、、全てを吸収してからレッスンに臨みました。

私の中に、この曲の世界観がしっかりと根付いていきました。


【初めてのレッスン】

まずは楽譜に、全てドレミをふりました。

そして、一音一音の指づかいを石原詢子さんにぴったり合うように厳選して考えました。

大人の方は、子供さんより身体ができあがっているので筋もかたい場合があります。

ですので、椅子の座り方、高さ、ピアノとの距離、脱力法などもご指導してから、一音ずつ、ピアノの指づかいのセオリーに基づきながら、石原詢子さん用にオーダーメイドで作り上げました。

この日から、石原詢子さんと二人三脚で、「ピアノ弾き語り大成功」までの、素晴らしい道のりがスタートしたのです!


【一回のレッスンでの確実なステップ】

数小節ずつ、右だけ、できてから、左だけ、それができたら両手、と、コツコツと作り上げていきました。

いまは、スマホで録音できるので、レッスンごとに、私の模範演奏を録音して持ち帰っていただきました。

ピアノが初心者とのことでしたので、ピアノの構造、楽典、フィンガートレーニングなど、私が知り得る全てのことを総動員して、丁寧、かつ、非常に奥の深いレッスンに努めました。

それは、私が音高、音大と学んで来たことを再度確認する貴重な時間でもありました。

人にものを教えるということは二度学ぶこと。

その充実感は、ピアノ講師として改めて、温故知新とでもいうのでしょうか、、私自身のピアノ人生を深く振り返り再確認する非常に貴重な時間でした。


【石原詢子さんの確実なステップに感心する日々】

石原詢子さんは、地方公演、ラジオ番組、歌番組、、毎日日本全国を飛び回ってらっしゃいます。

そんな多忙を極める中、いつ、どこで、どうやって練習していらっしゃるのだろうと、毎回のレッスンで思いました。

なぜなら、一回ごとのレッスンのハードルを、しっかり越えてらっしゃったからです。

とにかく努力家で勉強熱心で。。わたしも毎回感服でした!!

これが、プロ魂か!!

わたしもますますレッスンに力が入りました。

そしてある日、ついに石原詢子さんはご自宅にマイピアノを購入されました!


【初めての弾き語りをしていただいた日】

数ヶ月たち、石原詢子さんは、素晴らしい努力により、ほぼ譜読みを終え、いよいよ歌いながら弾くという段階まで到達しました。

素晴らしい早さです。

石原詢子さんは幼少の時から詩吟をお父さまに習い、音、節、呼吸などに対する素晴らしい基礎がおありだからこそ、ピアノは初めてでしたが、ご本人の中ですっと、何かが繋がったのかもしれません。

ジャンルが違っても、音を表現することはしっかり繋がると実感しました。

初めは、歌をピアノに合わせるような演奏でした。ですので、歌のフレーズが所々切れてしまいました。

石原詢子さんは、弾き語りは初めてなので難しい難しいと話されていたのを思い出します。

今思うと、そんなことはものすごく遠い昔のことのように感じます。

なぜなら一回一回のレッスンで、しっかりとお上手になっていったからです。


【一番辛かった時期】

秋に初めてお会いして、だいぶピアノにも慣れてくださり、数ヶ月が経ちました。

ある冬のレッスンの日、石原詢子さんはマスクをしてレッスンにいらっしゃいました。

なんと!声がガラガラとかすれているではないですか!わたしもすごく心配になりました。

移動中の飛行機の機内で冷えてしまったとのことでした。

風邪を引かれてしまったのです。

この時のレッスンは、弾き語りはお休みにしました。

ひたすらピアノのレッスンに集中していただきました。

わたしも喉を大切にできるよう、レッスン室では、加湿器を石原詢子さんの隣に置き、室温管理にも特に気をつけました。

歌手にとって喉は命。身体が楽器ですから管理は絶対です。


【石原詢子さんの自己管理能力】

石原詢子さんは、普段レッスンにいらっしゃる時はいつも、ひざかけ、飲み物、マスクをお持ちになります。

そして、いまジムで体を鍛えてきました、とよくおっしゃっています。

石原詢子さんは本当にお忙しく、よく、わたしのお教室から近くの、レモンスタジオにも番組収録で行かれています。

これだけお忙しいのですから、体調管理は必須ですね。いつも感心しております。わたしも多いに見習わなければ、、。



【石原詢子さんの弾き語りに酔うレッスン】

何ヶ月もレッスンを重ね、だいぶ歌とピアノの呼吸が合ってきました。ゆとりも出てきましたので、その演奏をスマホで録音し、一緒に楽譜を見ながら聴いたり、CDを聴いたりと徹底的に研究を重ねていきました。

ゆとりも出て、ゆっくり石原詢子さんの歌声に浸るレッスンが続きました。


【季節は春。そして夏へ】

だんだんと、9月5日の本番へのカウントダウンが始まりました。

会場となる、中野サンプラザホールにあるピアノの機種か何か、本番で着る服装は?靴は?髪型は?と具体的に詰めていきました。

本番で履かれる靴を持って来ていただきレッスンもしました。

ある夏の日、中野サンプラザホールにあるピアノと同じ機種を探し、某スタジオに弾きに練習にも行かれました。

本番に向けての徹底的な準備に入りました。

ピアノを舞台で弾くということは、非常に緊張しますし、何が起きても落ち着いて対処できるよう、細心の準備をしました。

【いよいよ、本番1ヶ月前】

レッスンごとに、あと、レッスンは何回、、と不安だとおっしゃるようになってきました。

その時に、わたしがお話したことは、

音楽は、本来、評価や批判をするものではなく、共に楽しむもの。ですから本番はなるべくリラックスして、今までの素晴らしい努力を信じ、思い切り、自分の出す音を楽しんでくださいね、と、お伝えしました。

とはいえ、リサイタルでは、お客様にお金をいただき聴きにいらしていただきます。

ですから、音楽を生業としているものは、やはり、出来栄えには妥協できないという気持ちが強いのは事実であり、ここが苦しいところです。。


【スタジオでのリハーサルをみなさんと】

バンドの方、ナレーターの方、そして、あの二葉百合子さん、作曲の先生方、みなさんとのリハーサルに参加しました。

石原詢子さんの歌声を、初めて生で、マイクを通して聴きました。なんて素晴らしい声。。

感動で胸がいっぱいになりました。

このリハーサルでは、初めて、「逢いたい、今すぐあなたに」の前奏曲を作曲された、中尾唱先生にもお会いでき、感激しました!

また、あの、「岸壁の母」の二葉百合子先生ともお話させていただきまして、感激です!!

ナレーションの声もそれはそれはすばらしく、よく通る、艶のある声で、感動しっ放しでした!

また、わたしは初めて、生で尺八、三味線の演奏もお聴きしまして、改めて日本の文化の魅力を再発見しました!

緊張感のある、でも非常に貴重なリハーサルでした。


【本番一週間前】

いよいよ、本番一週間前。最後のレッスンの日となりました。

石原詢子さんのレッスンには、よく、事務所の加藤社長や、マネージャーの馬場さんがいらっしゃいましたが、この日はお一人で車を運転していらっしゃいました。

「あれ?今日はお一人ですか?」と聞きましたら、来週の本番準備でみなさま大忙しとのこと。

確かに。。

さて、最後のレッスン。

いつものように、グランドピアノの蓋を開けて、わたしは観客になった気持ちで、離れたところに座り、目を閉じて聴き入りました。

素晴らしい。

ゆとりがありました。

すっかりと、石原詢子さんの世界に入り込むことができました。

これなら来週の本番も間違いないと確信しました。

あとは体調管理と、メンタルのコントロールだけだと思いました。

さあ!9/5。きっと素晴らしいリサイタルに!

と心から、石原詢子さんにエールを送り、車が見えなくなるまでお見送りしました。


【いよいよ、デビュー30周年記念リサイタル9/5 本番当日】

この日は、16:00開演に向けて、朝からゲネプロが行われていました。わたしはお昼過ぎに参加しました。

石原詢子さんとスタッフの方々にご挨拶し、大きな最高級のグランドピアノ、スタインウェイのフルコンサートピアノも登場しました。

わたしの一番大好きな、スタインウェイ社製の最高級のグランドピアノ。音色も最高で、思わず、「詢子さん、すっごくキレイ!!」と、叫んでしまいました。

石原詢子さんは、スポットライトの位置などを綿密に調整されていました。椅子の高さ、位置、ライトの当たり方、影のでき方、、どんな小さなことでも本番では気になるもの。

私もしっかり集中し見守りました。

弾き語りをされて、音の響きやバランスもバッチリで、わたしも安心しました。

あとは、ピアノ弾き語り本番は17:00頃。

わたしも、胸がドキドキしてきました!!


【いよいよ開演 16:00!!】

盛大な拍手に包まれ、赤い華やかな着物姿の石原さんが登場されました。

一つ一つが、非常に素敵な歌で、聴き惚れてしまいました。いつものレッスンでお会いしている石原詢子さんとは別人のように感じ、とてもまぶしかったです。

そして、舞台が暗くなり場面がかわりました。

いよいよだ!!

石原詢子さんが、キラキラ輝くパールホワイトのドレスに着替え登場されました。

その影で、暗闇のなか、スタインウェイのグランドピアノが運ばれてきました!

いよいよこの瞬間がきた!!わたしの胸が高鳴りました!!

トークをされてから、石原詢子さんがピアノの椅子に着きました。わたしは緊張で固唾を飲んで目を凝らして見つめました。

彼女の演奏の一音一音に集中して聴いていたら、、、

この10ヶ月の石原詢子さんとのレッスンの日々が走馬灯のように思い出されました。

この10ヶ月の中で、石原詢子さんには石原詢子さんの、私には私の、人生の様々な時間が流れていました。

初めて石原詢子さんにお会いした日から、今日という本番の日まで。

なんて、かけがえのない時間。共有できた全ての時間に感謝しました。

ジャンルも、生きてきた世界も違いますが、こうして、一つのものを目指して力を合わせてきた日々。

なんて得難い、幸せな、充実した日々だったでしょうか。

石原詢子さんの弾き語りと、バンドの音を聴きながら、、、気づいたらわたしの目からは涙が溢れて止まりませんでした。

最後の音が鳴り響き、、、、大成功!!

素晴らしい!!会場からは、割れんばかりの拍手が溢れました!!

皆様には一切知らされていなかったこのサプライズ企画。

ブラボー!ブラボー!と歓声があがりました!

わたしの涙も止まることを知りませんでした!!

そして、肩の力がふっ!と、ガタっと抜けました。

よかった。。この日のために、石原詢子さんと走ってきた日々たち。本当に嬉しかったです。

音楽は素晴らしい!!これだけ心を満たし、元気をくれる。音楽の世界に生きてきて、本当によかった!と心から感激でいっぱいになりました!!

【リサイタルのあとのアフターパーティー】

中野サンプラザホールの上の階で、ファンの皆様とのアフターパーティーが開かれました。

和やかな立食パーティーで、石原さんが登場され、ソニーミュージックの社長が音頭をとられ、みなさんで乾杯をしました!

会場では、様々な歌手の方からのビデオレターが上映されました。

川中美幸さん、五木ひろしさん、石川さゆりさん、岩崎宏美さん、コロッケさん、、、数え切れないほどの有名人の方々からのお祝いのお言葉があり、石原詢子さんの交友関係の広さに驚きました。

そしていつしか、話題はピアノ弾き語りについて。そうするといきなり!!!

わたしは、石原詢子さんに、壇上から呼ばれてしまいました😱💦

「山田先生ぜひ、こちらへ!」

え!!なんと!!!!😱😱😱

たくさんのお客様の前でいろいろと司会の方にインタビューを受けまして、、、びっくりしましたが、、なんとか、落ち着いて話すことができました。

ピアノは7割くらいはスポーツであることや、

ジャンルを超えて音楽を楽しむことの素晴らしさ、

また、石原詢子さんが、素晴らしい努力家で、プロ意識が半端ないことなどをお話させていただきました。

みなさんにカメラを向けられるわ、撮影されてるわで、かなり緊張しましたが、壇上から、皆様の幸せそうな、楽しそうな笑顔を拝見できたことが、なによりうれしく、幸せな気持ちでいっぱいになりました!!

パーティーでは、テーブルごとに石原詢子さんが周り、お話をしたり、握手をしたり、写真を撮られたりして、楽しいパーティーでした!!

私が石原詢子さんのピアノ講師ということで、ファンの皆様にも声をかけていただき、記念撮影をしたり、名刺をくださいと言っていただいたりしました。

とにかくピアノ弾き語りが素晴らしく、驚いたのと、感動してしまい、本当に最高でした!とお話くださり、本当に嬉しかったです。


【この素晴らしいリサイタルを終えて】

私はこの日を無事終えて、ピアノ講師として、音楽の世界に生きるプロとして、このようなことを思いました。

①音楽は贈り物であり、みんなで分かち合える素晴らしいもの。

②プロ意識とは、できて当たり前、という責任とプレッシャーに打ち克つ強さとプライド。

プロとして日々努力してきて、このような貴重なことを、再確認しました。

また気持ちを新たに、これからも精進していこうと、決意をさらに固めました。

これからも、石原詢子さんという、素晴らしい歌手と、そして音楽で皆様を元気にできたらいいなと思っています!!

これからもどうぞ皆様、ご期待ください!!

石原詢子さんのプロフィール→  http://junko-ishihara.com/profile/

石原詢子さんのヒストリー→  http://junko-ishihara.com/history/